ミーラの過去 第3話
オレとアイカは草むらに隠れていた。
何十分か前、エレンが言っていた研究所のヤツらがオレを探しに来た。
「悪魔がいないぞ!?どういう事だっ!!」
「この近くにいるはずだ。さがせっ!!」
「ライン。おまえも早くさがすんだ。」
ライン『はい。』
このままでは見つかる・・・。
アイカ「どーすんの?ミーラ。」
いいことを思いついた!空に逃げれば・・・!
ミーラ「アイカ!オレの背中に乗れ!!」 アイカ「わかった!」
羽を広げ、おもいっきり飛び上がった。ここまでくればもう大丈・・・
ライン『見ツケタ!ミーラ!』
ミーラ「なんでぇぇぇぇぇ!?」 アイカ「うるさい。」
なぜ人間が空を飛んでいるんだ!?
アイカ「あれ?ロボットだったんだ~。人だと思ってた!」 ミーラ「オレも。」
次の瞬間、後ろから何か飛んできた。振り返るとヤツが手からサンダーボールを出していた。
ライン『くらえっ!!!』
思いっきり投げてきたサンダーボールをなんとか避けきれた・・・。
・・・が
前から攻撃されオレに見事命中。そして、落下。
ミーラ「うわあああああぁぁぁぁぁ!!!!!」
アイカ「落ちる!落ちる!ミーラ落ちるってば!!安全運転してよっ!!!」
ミーラ「あのな!安全運転って言われても・・・って、ぎゃああああぁぁぁぁ!?」
アイカ「どうしたのよっ!?って、えぇ!?いやああああぁぁぁぁ!!」
ドサッ
地面に叩き付けられ、意識がもうろうになる。
意識が無くなる中、オレの目の前にヤツが立っていた。不気味に微笑みながら。
目を覚めた。ここは何処だろうか・・・?
立ち上がろうとするが自分の体が実研台に固定されていた。
ミーラ「クソッ!!アイカ!どこだっ!?」
ライン『彼女は町にいるよ。』
ミーラ「てめぇ!!オレをどうする気だっ!?」
ライン『さあ?知らないね。でも成功すればオレは自由になれる♪』
ヤツはニコニコしながらオレに言った。
?「捕まえたのか?お手柄だ。ライン。」
ライン『ありがとうございます。ボス。」
ボス「では、実研を始める。」 ミーラ「実研!?」
上から何本もホースが下りてきて、オレの体のあちこちにつながれた。
そして、何かの液体がオレの体に流れていく。
どんどん体が熱くなっていく・・・。
息もできなくなってきた。
突然、自分の体が大きくなっていくのがわかった。
しかし・・・意識が無くなった。
アイカ「ミーラ!!どこにいるの!?」
私は町の中を歩いていた。町は凄くにぎやかだった。
店には服などが飾ってあったり、おもちゃなどもあった。
しかし、この町は私が住む町と全然違う。まるで、ゲームによくある●●●●クエストに出てくるような町の様だった。
突然、地面が揺れた。ドンドンと音をたてながら何かが近づいてくる・・・。
まわりの人達は悲鳴をあげ逃げていく。
そして、正体が明らかになる。それは・・・
アイカ「ミーラっ!?」
巨大化したミーラの姿だった・・・。